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同時捏ね

どうじごね

感染症のCOVID-19の影響により日本で初めて緊急事態宣言が発令された2020年4月8日に行われたビアンキュイによるライブレッスン(ビアンキュイライブβ)の中で、ビアンキュイ会員の安久津玲子氏によって編み出された家庭でのパンの作り方。

ライブレッスンの中でシェフがこね始めるタイミングにあわせて、同時に自宅でビデオを観ながらミキシングを開始しそのままシェフの進行に合わせて同時に焼き上げるやり方で、ビアンキュイ講師の根本孝幸シェフのさくらパンドミのレッスンで実演された。

同時捏ねはシェフの作業をみながら同時に自分も作業するので、レッスンのポイントを見逃すリスクがある反面、シェフの作業と自分の作業をリアルタイムで比較できるため課題が見つけやすく、その場で質問ができるライブレッスンの利点を最大限に生かすことができる。ビアンキュイライブはライブ参加者全員にレシピを前日配布をするためこのような驚がく的な手法が実現可能となった。

よくある最初から講師と生徒が同時にパンを作るレッスン形式に似ているよう見えるが、このやりかたは講師が生徒の作業にテンポを合わせている点で同時ごねとは本質的に全く異なり、特に難易度は比較にならない。

ビアンキュイでは、工程管理を正しく見せる観点から生徒が一緒に作業する形式のレッスンは行わないため、レッスンの進行スピードはかなり速く、それを受講しながら合わせて自分もパンを作るのは不可能とされてきた。初めて同時捏ねが行われていることを知らずにレッスン終了後に見事に焼きあがったさくらパンドミを見た根本シェフとビアンキュイ主宰の平岩は、そのポジティブな行動と製パンの技量のたしかさにおもわず「すげぇな、コレ!」といったといわれている。

安久津氏によって同時捏ねでつくられた さくらパンドミ

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